意外に多い小型犬の膝蓋骨脱臼

2009年08月29日 11:17 PM

23_r膝蓋骨は膝のお皿のことで、膝を曲げたときに頂点にある骨です。膝はさまざまな靭帯やクッションとなる半月版などにより、精密機械のように膝にかかる力やいろいろな動きに対応できるように太ももとふくらはぎの骨を結んでいます。
膝蓋骨の脱臼はポメラニアン、プードル、チワワなどの小型犬に多くその程度によりⅠ~Ⅳ度に分類されます。脱臼の程度が軽いと、生活にはほとんど支障を示 しませんが、軽い脱臼でも長い間継続すると、精密機械の一部に狂いが出てきてしまい痛みやうまく踏ん張れないなどの問題が起こってきます。時々、びっこを 引く、「キャン」と鳴いてびっこを引くがしばらくするとよくなる、抱き上げるときに、足あたりで「ピン」と響く感じがある(膝蓋骨が脱臼するときに靭帯が 弓を弾くように響くため)などの症状があります。
治療はそのほとんどが外科的な方法になりましが、レーザーを用いた治療も当院では行っています。早めの治療が効果的ですので、症状が見られたら早めの受診をお勧めします。