今、狂犬病対策にとって重要なこと

2009年07月16日 11:04 PM

狂犬病の予防対策において特に重要なことは、狂犬病予防接種を徹底し、感染源となる動物に対して充分な免疫を付与することにより流行を防止することですが、WHOのガイドラインにおいて、少なくとも70%以上の免疫水準を常時確保する必要があるとされています。
しかしながら、家庭犬の飼育頭数が増加する中、飼育犬の登録頭数は50%足らず、予防注射の実施率は40%を下回る低水準にあります。
また、犬による咬傷事故は、毎年、届出だけでも6000件以上が報告されています。万一狂犬病が国内に侵入した場合、現行の予防接種の実施率では社会パニックを引き起こしかねません。
国内での発生が無いから注射の必要は無い。では無く、蔓延を阻止するために免疫をつけておくことが大切なわけです。