麻酔について

問診 体重測定

年齢や過去の病歴、ヘルスプランによって異常値が過去に認められた場合は、血液検査や胸部レントゲン撮影を行う場合もあります。

点滴

手術に先立ち人間と同じやわらかいポリエチレンの留置針を腕の血管に入れ(暴れても突き抜けることはありません)、点滴を始めます。「ラインの確保」といい 必要な薬を血管に投与するときに使います。「ラインの確保」をしておくと、万が一何かあったときにすぐに血管に薬が注射できます。呼吸が止まってから留置 針を入れるんじゃ時間がかかりすぎて手遅れになってしまいます。

前投薬

麻酔が効きやすいように鎮静剤をうちます。この時術後の痛みを抑えるため鎮痛剤もうちます。

麻酔導入薬

先ほど留置した点滴のラインから短い時間だけ効く麻酔薬を入れます。これで痛みや反射がなくなります。

気管チューブ挿管

人間と同じように気管にチューブを入れます。これで動物が呼吸をすることで少しずつ麻酔薬が体の中へ入っていきます。自分の呼吸で吸うと麻酔薬が入り、はく と麻酔薬が体の外に出て行きますので麻酔を切るとどんどん麻酔薬をはいてゆくので短時間で麻酔から覚めます。つまり、麻酔の調節がしやすいということです。

生態監視モニターの設置

心電図、呼吸、麻酔濃度などを監視するモニターを設置します。これで問題が起こる前に異常に気がつき、対応ができるようになります。

手術 覚醒(麻酔から覚めること)

手術が終わったら、酸素濃度、湿度、温度を一定にしたICUケージに入れ、麻酔から完全に覚めるのを待ちます。